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【ディスクレビュー】坂本龍一 8年ぶりの新作『async』を聴いた

投稿日:2017-04-10 更新日:

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前作から8年ぶりのオリジナルアルバム



日本が世界に誇る音楽家
坂本龍一氏のニューアルバム『async』が発売された

 

2014年に中咽頭癌になり、治療生活へ

ガンを克服した後は、
山田洋次監督の『母と暮らせば』
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の『レヴェナント:蘇えりし者』
この2作のサウンドトラックで復帰
そしてオリジナルアルバムとしては、前作『out of noise』から実に8年ぶり

 

キャッチーさは無いが坂本節がある


近年の坂本龍一のアルバムは、どちらかといえば現代音楽に近い感じ

以前流行った『Energy Flow』みたいな
これぞ坂本龍一みたいな取っつき易さはない

前作の『out of noise


これが僕はすごく好きで
とにかくシンプルなメロディーなんだけど、音の配置がとても面白く
坂本龍一にしか作れ無い音楽だと感じる1枚だった

今回の『async』を聴いて感じたのは
かなりノイジー
うるさいという意味ではなく、無音や、隙間をあまり感じさせず
うっすらと、ドローン音などが常に鳴っている印象
いつもの坂本節もあるんだけど、ピアノ1本ではなく、後ろで電子音が鳴り続ける曲があったり
ビートは無いかわりにノイズの轟音が鳴り響いたり
決して日々の環境音楽にはなりえないような楽曲がずらりとならぶ

はっきり言えば僕はかなり好きなアルバムだ

 

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向き合う


いまはスマホで音楽を簡単に持ち出せ、聴ける環境がある
それは日々のBGMになっていてすごく良いと思う
実際僕も外に出る時はいつも音楽を聴いている

でもこのアルバムはBGMにはなりえない

この作品と正面から向き合って聴かないと正直よくわからないアルバムなのだ

出来るだけいいリスニング環境で
できれば”爆音”で聴くのを僕はお勧めする

 

RS

ー追記ー

サウンド&レコーディングマガジン最新号に『async』のインタビュー後編が載っています






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