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【ブックレビュー】若林正恭 著『ナナメの夕暮れ』を読んだ

投稿日:

こんにちはRS(@Sparkle_air)です

今回のブックレビューは
お笑い芸人オードリーの若林正恭さんの
ナナメの夕暮れです

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タレントさんのエッセイ本という枠にはとても収まらないと感じる一冊でした

 

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ナナメの夕暮れ

若林正恭さんは1978年生まれ

僕と同い年でしかも東京出身
何かと親近感を覚える感じはあります

本書のタイトルにもある「ナナメの夕暮れ」
ここでいう”ナナメ”

これは僕が思うに、物事をちょっと斜に構えて見てしまう、穿った見かたをしてしまう自分のことを指しているのではないかと思う

僕も同い年で東京に生まれ、東京に育ったので、似たような境遇は多かったんじゃないか
大人になってから東京以外の人と付き合うようになり、色々な土地柄や習慣を知ったけれど
東京生まれの男子って自分を含めちょっとひねくれているような感じがある

若林さんは自分でも”考えすぎな性格””ネガティヴ”と言っているけれど
僕も似たようなところがあって、10代の頃は常に
”人と違うこと”を意識して生きていた
逆に言えば他者を認めていなかったということでもあるけれど

しかし若林さんは決して他人を受け入れない”暗い性格”というわけではない
人との視点がちょっと違ったり、ピンポイントで気になる事がありすぎるというだけなのだ

本書ではダヴィンチに連載されていたコラムが第1章、
連載が終了してからの書き下ろしの第2章となっている

第1章はコンパクトで、第2章はそれよりもボリュームのある文章となっている

アメトーーク!では読書芸人としてお馴染みなので文章の組み立て方、言葉の使い回しははっきり言ってかなりのセンスを感じる
芸能人のライトなブログのようには読めなくて、しっかりと本を読むという体験を得る事ができる

本書で一貫して語られているのは
自身の普段の体験や感じたことから書かれているエッセイなんだけれど、
「自分とは」
これについて書かれている

僕も共感できるところがすごく多くて
例えば
「いつも頭の中がうるさい」
これは、何か1つのことを考えたりやったりしているときに突然別のことを考えちゃったりしてしまうということ

本書では若林さんは、
本を読んでいるときに突然別のことを考え出してしまうけれど
目は活字を追っているので気がついたら本が先の方にまで進んでいるのに
全然内容が頭に入っていなくてまた前に戻る事がよくあると書いていた

これは僕もすごく共感する
つまり没頭が長続きしないという事だ

そんな若林さんは多彩な知識と文章力で面白く日常をこの本で書いてくれている

若林さんと違って僕は妻帯者だし、子供もいるけれど、なぜかふっと家族のことも忘れて孤独になる瞬間が僕にはある

若林さんもこの本で孤独という言葉は使っていないが、そのようなことを表現しているように感じられた

まとめ

ちょっと生きづらいと感じているアラフォー男性
ネガティブではないけれどポジティブでもない
それはきっと「ナナメ」ということなんだろう

ナナメの夕暮れおすすめです!

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